ランニングで腰痛になるのはなぜ?走る量の見直しと再開・受診の目安

2026.09.14 | カテゴリ: 今福東,整骨院,接骨院,スタッフ日誌,お客様の声

ランニング中や走った後に腰が痛くなる場合は、いったん走るのを中断し、痛みの強さや脚の症状を確認してください。急に距離や速さを増やしたこと、久しぶりの運動、疲れが残った状態などは振り返るポイントです。ただし、走った後に痛むという理由だけで、腰痛の原因をランニングや骨盤のゆがみと断定することはできません。

走ることがすべての人の腰に悪いわけでも、腰痛を必ず治す運動というわけでもありません。安全に続けるには、症状と運動量を分けて確認し、必要なら医療機関で原因を調べることが大切です。この記事では、腰がつらくなったときの対応、再開の考え方、日常の工夫を紹介します。

ランニングと腰痛の関係は一つではありません

走る人全員が腰痛になりやすいとは言えない

ランナーの腰痛を調べた2020年のシステマティックレビューでは、19の研究をまとめています。腰痛の割合や関連する要因は研究によって異なり、ランニングが腰痛を必ず引き起こすという結論ではありません。一方で、この結果から、腰痛のある人が走れば治ると読み替えることもできません。

研究に参加した人の年齢や経験、走行距離、腰痛の定義は一様ではありません。集団の傾向と、ご自身が今走ってよいかは別の判断です。ほかの人が走って楽になったとしても、その体験だけを根拠に痛みを我慢して走り続けないでください。

「走り始めて数日で痛い」ときに確認すること

当院の過去の記事では、しばらく運動を休んだ後にランニングを始め、数日で腰の痛みを感じた相談例を紹介しています。このような経過では、以前できていた運動量と、今の体力・回復の状態が合っているかを見直すことが大切です。相談例はすべての腰痛の原因や経過を示すものではありません。

以前と同じ距離でも、運動を休んでいた期間、睡眠、仕事の疲れ、ほかの運動によって負担の感じ方は変わります。「前は走れたから大丈夫」と考えるより、再開後に生活や翌日の動作へどの程度影響したかを目安にしてください。

走る前に受診を優先したい腰痛

両脚のしびれ、脚に力が入りにくい、股の間や肛門の周囲の感覚が鈍い、尿が出にくい・漏れる、便のコントロールの変化がある場合は、急いで医療機関へ相談してください。大きな転倒や交通事故の後、胸の痛みや息苦しさを伴う場合も、運動の続行を判断する場面ではありません。

急に強い痛みが出た、急速に悪化する、発熱がある、安静にしていてもつらい、意図せず体重が減るなどの場合にも受診が必要です。緊急性が高いと感じたときは119番を利用してください。これらがなくても、痛みが長引く、繰り返す、仕事や睡眠に支障がある場合は相談しましょう。

日本整形外科学会の腰痛の解説では、腰痛に背骨の病気や内臓などの病気が関係する場合も示されています。押した場所が痛い、身体が硬いといった所見だけで筋肉の問題と決めつけないことが大切です。

ランニングの負担を振り返る5つのポイント

距離・速さ・回数をまとめて増やしていないか

新しい目標を立てたとき、距離を延ばしながらペースを上げ、走る日数まで増やしていないでしょうか。複数の条件を一度に変えると、どの変更が身体に合わなかったのか分かりにくくなります。直近の1~2週間の練習と、その前の時期を比べてみましょう。

増やす量に、すべての人に当てはまる決まりがあるわけではありません。ネットで見た一定の割合を守れば必ず安全、とは考えず、年齢、持病、運動歴、症状の変化に合わせます。痛みが出ている間は、記録更新を目指す前に負担を下げることを考えてください。

休む日にも腰を使い続けていないか

走らない日でも、長時間の立ち仕事、重い荷物の運搬、慣れない筋力トレーニングなどが重なることがあります。ランニングだけを減らしてもつらさが続く場合は、生活全体を振り返りましょう。眠る時間や食事が十分取れているかも相談の材料になります。

休養とは、必ず一日中寝ていることではありません。痛みを強める運動を避けつつ、無理なくできる生活動作を残す考え方です。医師から安静や運動制限を指示されている方は、その指示を優先してください。

坂道や路面など、走る条件が変わっていないか

平地から坂の多いコースへ変えた、競技場から不整地へ移った、長い下り坂を走ったなど、距離以外の変化も確認します。路面の傾きや混雑を避けようとして、同じ側へ身体を傾け続けていないかも振り返れます。ただし、路面だけで腰痛の原因を確定することはできません。

再開時は、帰宅しやすい短いコースや、平らで足元を確認しやすい道を選ぶと、途中で切り上げやすくなります。遠くまで走ってから痛みが出ると、無理をして戻ることになりかねません。公共交通機関や迎えを利用できるかも含めて考えましょう。

フォームを無理に一つの形へ直していないか

胸を張り続ける、腰を反らす、腹部を固める、大きく脚を前へ出すなどの意識が、かえって力みにつながる場合があります。「正しい姿勢」を作るために痛い動きを繰り返す必要はありません。走り方を確認するなら、症状の出る場面とセットで専門家へ伝えてください。

動画を撮る方法もありますが、撮影角度や速度で見え方は変わります。1本の動画から骨盤のずれや脚の長さの異常を診断することはできません。左右差を見つけてすぐ強い矯正やストレッチを始めることは避けましょう。

靴や荷物の状態を確認する

靴が足に合わない、ひもが緩む、靴底が傷んでいる、重い荷物が走るたびに揺れるなど、気になる点を確認します。新しい靴へ変えた時期と痛みの経過もメモしておくと役立ちます。ただし、高価な靴や特定のインソールを使えば腰痛が治るとは限りません。

靴選びで迷う場合は、普段使う靴下や用途を伝え、履いた状態で窮屈さや歩きやすさを確かめます。感覚が鈍い方や足の病気がある方は、見た目だけで判断せず医療者に相談してください。腰痛対策として道具を増やす前に、運動量や受診の必要性も確認します。

腰が痛くなったら、その日の運動はどうする?

公園の平らな道をゆっくり歩く運動着の女性
AIで生成したイメージ写真です。

走っている最中に痛みが強まる、脚に広がる、フォームをかばわないと進めない場合は中止しましょう。安全な場所で止まり、歩くこともつらければ無理に歩いて帰らず助けを求めます。痛み止めで症状を隠して、予定した距離を走り切ることは勧められません。

受診を要する症状がなく、短い歩行などが無理なくできる場合は、その範囲で活動を調整します。NHSの腰痛の案内でも、長く寝たままにせず、可能な範囲で普段の活動を続ける考え方が示されています。活動を続けることと、痛みを押して走ることは同じではありません。

運動直後だけでなく、数時間後や翌朝の変化も確認してください。「走れたが、その夜に眠れないほど痛んだ」「翌日は椅子から立ちにくかった」という場合、その運動量が今の状態に合っていない可能性があります。悪化した経過を医療者へ伝えましょう。

再開は歩行と短いランニングを組み合わせて考える

最初から休む前の距離へ戻さない

日常動作や歩行の状態を確認し、必要な診察を受けたうえで再開を検討します。最初は短く歩いて身体の反応を見て、無理なく行える場合に短いランニングを挟む方法があります。腰痛の治療中や手術後などは、担当の医療者と具体的な再開条件を決めてください。

NHSの初心者向けランニング計画は、歩行とランニングを組み合わせ、走る日の間に休養日を設けています。これは段階的に進める例として参考になりますが、腰痛の治療プログラムではありません。計画通りに進まない日があっても、無理に埋め合わせる必要はありません。

増やす前に、生活への影響を確かめる

走った時間、痛みが出た場面、終了後と翌日の状態を簡単に記録します。距離や速度だけを記録すると、疲れや痛みの変化を見落としやすくなります。「買い物で歩けた」「仕事中に立ち上がりやすかった」など、生活の動作も目安にしてください。

再び痛みが出たら、直前に増やした内容を見直します。距離を戻しても改善しない、短い運動でも繰り返す場合は、自己流の調整だけで続けず相談しましょう。大会に間に合わせるために短期間で練習を詰め込むことは避けてください。

ストレッチや筋トレは必要ですか?

身体が硬いと感じても、腰痛の原因が柔軟性だけとは限りません。強く腰をひねる、反動を使って深く前屈する、痛む筋肉を長く伸ばすといった方法を、全員に同じように勧めることはできません。動きの中で痛みやしびれが出る場合は中止してください。

運動を選ぶ際には、普段の活動量と現在の症状に合うかを確かめます。回数をこなすより、息を止めずに無理なく動けることを優先しましょう。腰だけでなく股関節などの動きも含めて確認が必要な場合がありますが、「硬い所をすべて伸ばせば治る」とは考えないでください。

筋肉・筋膜に関する腰の不調については、筋・筋膜性腰痛症の案内もご覧いただけます。症状名は自己判断で決めず、痛みの経過や診察内容に合わせて説明を受けることが大切です。

診察や相談に持っていく練習メモ

腰の痛みを相談する際は、走った距離だけでなく、いつ症状が出たかを伝えてください。開始直後なのか、一定時間を過ぎてからなのか、走り終わって座った後なのかで、生活上の困り事も違います。痛みの場所を指で示す、脚まで広がる範囲を図に書くなどの方法も役立ちます。

  • 走り始めた時期と、運動を休んでいた期間
  • 普段の距離、時間、速度、週に走る回数
  • 坂道・路面・靴・荷物など、最近変わった条件
  • 痛みが出るタイミングと、歩行や睡眠への影響
  • 脚のしびれ、力の入りにくさ、発熱などの有無
  • 持病、服薬、過去のけが、すでに受けた診察や検査

腕時計やアプリの記録があれば参考にできますが、詳しいデータがなくても相談できます。正確な数値を集めるために、痛い状態で再び走って症状を再現する必要はありません。覚えている範囲の経過を伝えましょう。

受診後は「何が原因と考えられるか」だけでなく、「何を中止し、何なら続けられるか」「どの症状が出たら再受診するか」を確認しておくと、生活の中で判断しやすくなります。痛みの強さが変わらなくても、脚の力が落ちるなど新しい症状が出た場合は、前回の説明だけで様子を見続けないでください。

ランニング中の腰痛についてよくある質問

走ると楽になる日は、そのまま距離を延ばしてよい?

動いている間に楽に感じても、後からつらくなることがあります。その日の感覚だけで増やさず、運動後や翌日の状態まで確認しましょう。しびれや筋力低下がある場合は、痛みが弱くても受診を優先します。

腰の片側だけが痛いと、骨盤がずれていますか?

片側の痛みだけで骨盤のずれとは判断できません。腰以外の場所が関係することもあります。発熱、尿の変化、腹痛などを伴う場合は、その情報も医師に伝えてください。片側だから軽い、とも限りません。

周囲と比べて再開を急ぐ必要はありません。痛みの経過と生活の支障を共有し、休む日も含めて長く運動を続けられる計画を考えていきましょう。

腰痛があれば、もう走れませんか?

腰痛の原因や程度によって判断は異なります。すべての人が走るのをやめる必要があるわけではありませんが、記事だけで再開を許可することもできません。走りたい目標と、今困っている症状を医療者へ伝え、無理のない方法を相談しましょう。

今福鶴見で運動時の腰の負担を相談したい方へ

城東いまふく鶴見鍼灸整骨院では、日常動作や運動の内容を伺い、対応できる範囲で施術や負担の見直しを相談できます。画像検査や病気の診断が必要な状態は医療機関での確認を優先し、走行再開や施術効果を一律に保証することはありません。

来院前には、施術メニュー・料金院長紹介地図・アクセスをご確認ください。予約・相談の案内から、走り始めた時期、普段の距離、痛みが出るタイミングをお伝えいただけます。

当院のご案内・アクセス

城東いまふく鶴見鍼灸整骨院の外観
院名 城東いまふく鶴見鍼灸整骨院
所在地〒536-0002
大阪府大阪市城東区今福東1丁目7-5
電話番号06-6167-8503
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