交通事故では、胸、背骨、骨盤や脚など、さまざまな部位に骨折や脱臼が起こる可能性があります。どの部位を傷めやすいかは、衝突の方向、乗車位置、転倒の有無などで異なり、一律のランキングでは判断できません。強い痛みや息苦しさ、しびれ、動けない状態があれば、骨折かどうかを自分で調べるより救急対応を優先してください。
この記事では、車の衝突で起こり得る胸骨の骨折、背骨の骨折、ダッシュボードに膝が当たることによる股関節・膝の損傷を中心に説明します。痛む場所だけを見て「ここは骨折しにくいから大丈夫」と判断しないことが大切です。
事故の直後は、周囲の車や火災などによる二次被害を避け、救急が必要なら119番、事故の届け出は110番へ連絡します。重いけがが疑われる人を、状態を確かめるために無理に立たせたり、歩かせたりしないでください。差し迫った危険がある場合は、その状況を通報先に伝えて指示を受けます。
胸や背中の強い痛み、呼吸困難、意識がおかしい、手足の力が入らない、脚を動かせないといった症状は、急いで確認が必要です。外から出血が見えなくても、身体の中の損傷を否定できません。自分で運転して病院へ向かうことが安全かも含め、救急の指示を優先してください。
強い衝撃を受けた事故では、複数の部位を同時に傷めることがあります。膝が痛くても、股関節や背骨、頭などの確認が必要になる場合があります。痛みの少ない場所を自分で強く押したり、関節を繰り返し曲げたりして調べる必要はありません。
事故の状況と、気づいた症状を医療者に伝えましょう。何かにぶつけたか分からない場合は、「分からない」と伝えて構いません。衝突の瞬間を覚えていないことも、診察で共有したい情報です。
胸の中央にある胸骨や、胸郭をつくる肋骨は、交通事故などの衝撃で傷めることがあります。ハンドルなどへの衝突が関係する場合もありますが、胸の痛みだけで、どの骨が折れたかを決めることはできません。打撲と骨折の区別や、胸の内部への影響は医療機関で確認します。
胸を打った後に息がしにくい、痛みが強くなるなどの変化があれば、すぐ相談してください。ケンブリッジ大学病院の胸部外傷の案内でも、突然の息切れには緊急の受診が必要と説明されています。最初の診察後であっても、新しい症状があれば再評価が必要です。
呼吸や咳で痛むときの対処は、けがの状態を確認した医師の指示に従います。痛みを抑えるために胸を強く締め付ける、浅い呼吸だけを続ける、薬を自己判断で増量するといった方法は避けてください。痛みのために十分に呼吸できないことも、受診先へ伝えます。
医療機関から帰宅後の過ごし方や呼吸の練習を説明された場合は、その内容を確認しておきましょう。運動や仕事をいつ再開するかは、痛みの強さだけでなく、ほかの損傷の有無などによって違います。
背骨は小さな骨が連なってできており、交通事故の強い力で骨折することがあります。骨折の形や、神経への影響によって治療が異なります。背中や腰の痛みを、すべて筋肉の張りや「ぎっくり腰」として扱うことはできません。
米国整形外科学会の胸椎・腰椎骨折の解説では、交通事故などの外傷、神経症状、画像検査による評価が説明されています。事故後に手足のしびれや脱力、排尿・排便の機能の変化がある場合は、速やかに医療機関で確認してください。
チャンス骨折は、上半身が前方へ強く動き、背骨が引き離されるような力で起こる骨折の一つです。腰ベルトで骨盤側が支えられている状況での正面衝突などが、発生の例として紹介されています。「シートベルト骨折」という名前で説明されることもあります。

ただし、この名称から「シートベルトをしない方が安全」と考えるのは誤りです。シートベルトは重大な傷害を減らすための重要な装備です。正しい位置で装着し、エアバッグと合わせて使うことが基本になります。骨折名を知っていても、自分で背骨を曲げて確かめることはしないでください。
股関節は、大腿骨の先端が骨盤側の受け皿にはまり込む関節です。車の衝突で曲がった膝がダッシュボードに当たり、その力が太ももへ伝わると、股関節が後方へ外れることがあります。これが股関節後方脱臼です。骨折を伴う場合もあります。

米国整形外科学会の股関節脱臼の解説は、外傷による股関節脱臼を緊急に治療すべきけがとしています。血管や神経への影響もあるため、強い股関節痛や脚の動かしにくさがあれば、救急での確認を優先します。周囲の人が脚を引っ張って戻すことはしないでください。
膝の前面を強くぶつけた場合には、膝の中で骨の動きを支える後十字靱帯などを傷めることがあります。靱帯を傷めることと、膝関節そのものが脱臼することは、同じ意味ではありません。事故の後の腫れ、痛み、不安定感は、診察によって確認する必要があります。
米国整形外科学会の後十字靱帯損傷の解説でも、曲げた膝がダッシュボードに当たることが原因の例に挙げられています。治療は、ほかの靱帯や骨の損傷も含めて判断されます。すべての膝のけがに同じ手術やリハビリが必要なわけではありません。
脚の変形、足の冷たさや感覚の異常、強い痛みがある場合は、歩けるかを繰り返し試さず、急いで医療機関へ相談してください。見た目が戻ったように見えても、内部の損傷がないとはいえません。

米国運輸省道路交通安全局のシートベルトの案内では、腰ベルトは腹部ではなく腰骨にかかる位置、肩ベルトは胸の中央を通る位置と説明されています。肩ベルトを脇の下へ通したり、背中側へ回したりしないでください。エアバッグがあってもシートベルトは必要です。
車種によって調整方法は異なります。座席とベルトの位置は取扱説明書に従い、体格に合う状態で使いましょう。ベルトがねじれていないか、留め具が確実に固定されているかも確認します。短い距離の移動だからと、省略してよいものではありません。
足をダッシュボードに乗せず、通常の着座姿勢を保ちます。助手席で極端に背もたれを倒す、身体を大きくずらして座るなど、ベルトが身体に合わなくなる使い方は避けましょう。子どもには成長段階に適したチャイルドシート等を、製品と車の説明書に従って使用してください。
シートベルトやエアバッグは、すべてのけがを防ぐものではありません。「ベルトをしていたから骨折していない」「エアバッグが開かなかったから軽い事故」と判断しないでください。事故の状況と、その後の身体の変化に応じて医療機関で確認します。
事故直後に目立つ症状がなくても、後から痛みや動かしにくさが出ることがあります。新しい症状は、出現した時期と一緒に受診先へ伝えます。ほかの人と同じ事故に遭った場合も、相手の症状が軽いことが、自分のけがの軽さを示すわけではありません。
メモを準備できる場合でも、受診を遅らせてまで情報を集める必要はありません。分かる範囲を伝え、あとで思い出したことがあれば追加で共有しましょう。事故現場の記録も、自分や周囲の人の安全と救護を優先したうえで行います。
診断名、固定の方法、動かしてよい範囲、次の診察日を確認してください。松葉杖などが必要な場合は、使い方や自宅での移動方法も相談します。痛みが軽くなったことだけで、固定を外したり、脚に体重をかける量を増やしたりしないでください。
通院に加え、仕事や家事の調整が必要になることもあります。車の運転、重い物を運ぶ作業、階段の利用など、具体的な行動を挙げて確認すると、帰宅後の生活を考えやすくなります。どのくらい休むべきかは、骨折の場所や状態によって異なります。
固定具を使うと着替えが難しい、寝返りで痛む、玄関までに階段があるなど、暮らしの条件も医療者へ伝えましょう。自宅の様子を言葉で説明しにくい場合は、安全に撮影した写真や簡単な間取りが役立つことがあります。必要な支援や道具は、けがの部位と医師の指示に合うものを選びます。
家族に手伝ってもらう場合も、どこを支えてよいか、どの動作を避けるかを確認してください。善意で腕や脚を強く引いたり、硬い場所へ無理に座らせたりしないようにします。介助する人にも身体の負担が大きい場合は、無理な移動を繰り返す前に相談しましょう。
帰宅時には「どのような変化があれば、次の予約日を待たずに連絡すべきか」を確認します。痛みの増加、しびれ、腫れ、皮膚の色や温度の変化などがあれば、説明された連絡先へ相談してください。息苦しさや意識の変化など急を要する症状は、救急への連絡を優先します。
経過のメモには、痛みだけでなく、医師から許可された範囲でできた動作や、服薬後の状態も残せます。できることが増えた場合も、予定より早く負荷を上げてよいとは限りません。次の診察で、今後の進め方を確認する材料にしましょう。
骨折や脱臼が疑われる段階では、医療機関での診断と必要な治療が優先です。整骨院ではレントゲンやCTを撮影して診断することはできません。検査が必要な状態で、整体やマッサージだけを続けないでください。
骨折・脱臼の患部に対する柔道整復師の施術は、応急手当を除き医師の同意が必要です。厚生労働省の通知でも、応急手当後の施術には医師の同意が必要とされています。通院先を増やす場合は、診療を担当する医師と治療方針を共有します。
歩けるかどうかだけで、骨折を否定することはできません。痛みの場所、衝撃のかかり方、診察や検査などを合わせて判断します。確認のために無理に歩くことは避けてください。
骨以外に、靱帯や周囲の組織を傷めている場合もあります。膝が腫れる、不安定に感じる、痛みが続く場合は受診先へ伝えます。どの検査が必要かは医師が判断します。
痛みの感じ方には個人差があり、骨折の状態やほかの損傷によっても変わります。痛みの順位は、受診の緊急性を判断する基準にはなりません。痛みが軽くても、神経や呼吸の異常などがあれば急いで確認が必要です。
城東いまふく鶴見鍼灸整骨院の対応内容は交通事故の施術案内をご覧ください。医療機関での確認と診療方針を前提に、事故後の身体の負担についてご相談いただけます。保険の取り扱いや費用負担は状況によって異なるため、事前に関係先へ確認します。
ご来院前にメニュー・料金、院長紹介をご確認ください。大阪市城東区今福東の当院への道順は地図・アクセスに掲載しています。緊急の受診が必要な状態でなければ、予約・お問い合わせからご相談いただけます。

| 院名 | 城東いまふく鶴見鍼灸整骨院 |
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| 営業時間 | 【午前】9:00~13:00 【午後】16:00~20:00 |
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