リモートワークと腰痛

昨今の感染症の問題でお仕事の形が大きく変わっている世の中になってしまいました。

数十年前のアニメの世界で描かれていいたウチにいてテレビ電話で話して

お仕事もテレビ電話と電信でできるオートマチックな世の中。

当時の巨匠と呼ばれた漫画の先生方の未来予想図はある意味大当たりになりました。

 

ただこのような形で進むとはさすがに想像されなかったみたいですね。

リモートワークはまさにその巨匠たちが描いた未来ですが

実際のリモートワークはいろいろな身体のリスクをはらんでいました。

 

城東区の男性が急な腰痛で来院しました。

「最近重いものを持ったり無理な力を入れたりしてないがなぁ。むしろウチでゆっくり仕事して腰は休まってると思っていたけれど」

その男性の会社はリモートワークを早くに導入なさってほとんど自宅から出ない生活が続いていたそうです。

 

まさにそこに落とし穴があるとは！

子どもさんと座れるように背もたれのないベンチシートに座りテーブルにノートPCをおいてお仕事を頑張っていたそうです。

姿勢を詳しく伺うと腰は完全に丸い状態で猫背、頭は画面をのぞき込むように前に出ている姿勢で何時間もいることが多かったそうです。

痛くなった瞬間は、ただ、立ち上がろうと体を起こしいた時だそうです。

 

筋筋膜性腰痛とよばれる一番よく起こる腰痛症だと疑われる状態でした。

これはスポーツを頑張っている方が腰を使い過ぎて起こるものと、

悪い姿勢でほとんど動かない筋肉を急に動かしたときに起こるものがあると言われています。

どちらも腰の筋肉をつつむ膜にキズができて起こり、周辺の筋肉が痛みや炎症で硬くなっていくものです。

 

この男性の症状は動かないことが原因と予想されます。

リモートワークは自宅で楽な体勢でお仕事ができるので姿勢が悪くなりがちです。

その姿勢をなん時間も続け、トイレに立った瞬間など似たような状況で起こることが増えてくるだろうと思います。

 

その男性にはまず骨盤の歪みを検査し、その姿勢が骨盤の歪みをおこしていることをお伝えし

骨盤矯正をお勧めしました。

一回目の矯正だけでも久しぶりに動かすことができたことが体にはよかったらしく

変化は大きく現れました。

男性は

「リモートワークの時代だから身体の手入れをしなきゃなあ」

とおっしゃっていました。

当院はその手入れ、かかりつけの院として患者さん方に寄り添った院でありたいと思っています。

 

 

 

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